ドラッグがダメ

誰かが呼んでいる声なんてぜんぜん聞こえないんですが、「第2回ソワカ杯」の告知動画が出てきたりしましたので、どら、わたしもひとつにぎやかしに動画でも作ってみようかな、なんて思って、またいろいろくだらないことを思いめぐらしていたわけなんですよ。
そしたら、どうもいけませんな。左手でお箸を持ってなにかゴハンとかつまもうとするとします。するとうまくつまめないでしょう。ポロポロとゴハンはこぼれていきますな。いや、ナニカ中毒とかいうんじゃなくて、右利きが左手だからですよ。
まさにそんな感じで、うちのパソコンのドラッグがダメなんです。なにもつかめねえ!絵を描いても線がのびない。アプリケーションにファイルを持っていこうとしても、変なところにポロポロこぼれてしまうんです。ちょっとした作業にものすごい時間がかかって、さすがに温厚なわたしもかなりご立腹です。
日曜日に、こんなパソコンのことを考えていたら、以前読んだコールドウェルの「タバコ・ロード」という本のことを思い出しました。くわしい話は忘れましたが、貧乏な一家の人が自動車を買って町に出かけるのですが、その道中でいろいろなことがあって自動車がどんどんこわれていくというくだりがあるんです。わたしは自分のものがこわれていくと、いつもこの小説を思い出すのです。
たぶん今でも本は持っていると思うのですが、アマゾンで探してみたら、いま中古の本しかないみたいですねえ。近所の図書館にも置いてありませんでした。
図書館では、やっぱり本は持っていると思うけど探すのがめんどうなので、もう一度読みたいと思っていたハインラインの「夏への扉」を探してみたんですが、これも置いてなかったなあ。アマゾンにはあったけど。しかたなく内田百けんの短編「サラサーテの盤」を立ち読みして、なにも借りずに帰ってきました。
サラサーテの盤」は、はじめて読みましたが、奇妙な味わいのある話ですねえ。鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」の原作で、映画のほうはわたしも観たことがあります。この映画は、大好きです。
最近は、ずっと前に読んだマンガや小説、アニメやドラマや映画のことを、よく思い出します。わたしはいろいろなものに影響を受けているんだなあ、とビックリすることがあります。
それにしても、「タバコ・ロード」や「夏への扉」は、わたしのとぼしい読書経験の中でもかなり上位に位置する名作なのですが、これ置いてないんじゃ困っちゃうなあ、近所の図書館。貸し出し中だったのかな。
そういったわけで、ドラッグも出来ないし(パソコンのだよ)、ちょっと部屋でも片付けて、ふるい本でも探してみることにしようかな。もしかしたら、状態のいいマウスでも見つかるかもしれないしね。

(この絵は本文とは、まったく関係ありません)