こぶし

おへそが茶をわかすっていうことばを聞くと、なんかお腹のあたりがピクピクと、ゆかいな感じがします。似たようなことばに、ひざが笑うっていうのもありますが、これも聞いただけで、ひざ小僧の機嫌がよくなる感じがするものです。

きょうなんとなく、こぶしに力を入れてみようという気持ちになって、ぐっとやってみたら、指先が笑っちゃって力が入りませんでした。力を入れようとすればするほど指先は大爆笑で、どうしてもぐっとこぶしを握れず、いろんなところがくすぐったくなって笑ってしまいます。
これはどうゆうことなの?とググってみましたが、「指が笑う」では要領を得ません。そこで「指先に力が入らない」でググりなおしたら、いくつかおそろしい検索結果が。
なんでも、脳の関係の病気で、指先に力が入らなくなることがあるとか。ああそういえば、あしたのジョーに出てきたカーロスやジョーのパンチドランカー現象で、ボタンをはめられないとかあったっけ。あっ、この間健康診断で、りっぱな高血圧って医者に言われたんだっ!
こんなときは、次から次とよくないことを思い出して、気持ちからしてよぼよぼになってしまうものです。そのあとよぼよぼと近所に買い物に行ったんですが、これといってどこも調子が悪いわけでもないのに、ひざもかくかくです。これでもし砂浜を歩いたら、そしてその足あとを葉子が発見してドクターキニスキーに報告したとしたら、どうなるものか。ひざも笑ってる場合じゃないじゃないですか!
でもしばらく歩いているうちに、ギュッとこぶしを握ってみたら、多少くすぐったかったけれど握れるようになってました。
冷静になって考えてみると、ひざは多少笑っていましたが、砂浜で足あとが乱れるほどフラフラ歩いたりもしてませんでした。これはちょっと、あしたのジョーを思い出したので、わざとオーバーにいってみただけだったのです。
おへそが茶をわかすような話しでございます。