まずいはなし

たしかニコニ広告のテロップで見かけたんだと思うんですが、入ったラーメン屋で出てきたラーメンのナルトが冷たくてびっくりした、みたいな発言がありました。
それで思い出したのですが、びっくりするような店ってけっこうあるものです。わたしの経験でも、立ち食いそばでどうしてそんな味が出せるのか、というくらいまずい店とか、みそラーメン頼んだらラーメンの上にのってる野菜がソース味の野菜炒めだった店とか、出前を頼んだらすごいボリュームのチャーハン(やたらと辛いダイコンのキムチつき)が届いた店とか、びっくりするような店がいくつかありました。ありました、と過去形なのは、わたしは元来グルメではないのでたいていの食べものは文句をいわずにのこさず食べるのですが、これらの店はさすがのわたしもへこむほどの店なので、継続してウオッチングしていないからでございます。
ボリュームの店に関しては、食べものをのこさず食べるという信念を捻じ曲げられるような、ぷにえ的とでもいいましょうか、お店のわたしに対する暴力的かつ挑戦的なポリシーみたいなものを感じまして、あとで調べてみたことがあります。そしたら単に、その店では一人前で料理を出すという出し方をしていないだけである、ということがわかりました。そのわりには価格もリーズナブルな、いい店だったのでございます。
とびきりまずい立ち食いの店の場合は、もしかしたらたまたままずかったのかも、あるいはわたしの個人的な好みの問題かもしれない、とも思い、ともだちを派遣してみたことがあります。あとでそれとなく感想を聞いてみたら、すごく不機嫌な顔でまずかった、といっていました。
ほかにも、来る人を拒むようなお店というのは、世の中にはけっこうあるもんだと思います。
わたしは、そんな店でもしぶとくいつまでも営業を続けていられるのは、そのような店の何割かは別の目的で店を出しているからなのでは、とうたがっております。資金源は別にある、ということでしょうね。たとえばなぞの地下組織のひみつ工作員の連絡所とか。店の地下にはトンネルがあって、ずうっと海の下をどこまでもえんえんと、とおいあの国まで直通になっている、みたいな。
でもこういったことはあまり深くつっこんで調査するとまずいことになるので、気をつけましょう。

*注意*この絵のお店はフィクションであり、それほどまずいお店でもありません。